韓国の010番号、取るべき人と取らなくていい人

Roami Team
30. October 2026
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Roami は eSIM テクノロジーを専門とし、グローバルな接続ソリューションを提供しています。このガイドは、韓国の外国人向けプリペイド回線の運用と、旅行者の認証に関する報告に基づいています。

韓国eSIMで010番号は取れるのか、必要な場面から逆算

韓国の3日間観光なら、番号は要らない

先に結論を書きます。3〜5日の観光旅行で、韓国の010番号が必要になる人は1割以下です。理由は単純で、旅行者が番号を必要とする場面が、実際にはほとんど発生しないからです。

番号が要るのは、次の3つに限られます。

  1. 配達アプリを使う(チキンやチヂミの出前をホテルで取る)
  2. レストランの順番待ちに登録する(人気店のウェイティングシステム)
  3. 韓国のサイトで本人認証を通す(コンサートチケット、映画予約など)

この3つのうち、旅行中にどれが必要になるかを考えてみてください。ホテルに戻って出前を取る、行列のできる店に並ぶ、韓国でチケットを取る。どれも「あれば便利」ですが、これのために毎日数百円を追加で払う価値があるかは別の話です。

この記事では、番号を取る方法と取らない方法を、金額と手間で並べます。読み終わったときに「自分は要らない」と判断できれば、それが正解です。


番号がなくて困るのは、配達アプリと順番待ち

具体的に、番号がないと何ができなかったのかを書きます。

配達アプリ「配達の民族」

韓国最大のフードデリバリーアプリです。日本語UIはなく、注文には会員登録が要ります。登録には韓国の電話番号が必要で、SMS認証を通す必要があります。番号がなければ登録できません。

ただし代替手段があります。ホテルのフロントに頼んで注文してもらう、という方法です。韓国のホテルは慣れていて、フロントで「チキンを頼みたい」と言えば、電話で注文してくれます。代金は現金で払うか、部屋付けにできます。この方法なら番号は不要です。

レストランの順番待ち「キャッチテーブル」

韓国の人気店では、タブレットで順番待ちを登録する方式が普及しています。登録には韓国の番号が必要です。番号がない場合、店員に直接伝えれば紙の番号札を渡してくれる店が多いですが、システムに慣れた店員ほど「アプリで登録してください」と案内します。

ここで諦めるか、店員に「番号がない」と伝えるかで、体験が変わります。伝えれば大体なんとかなります。韓国語で「전화번호 없어요(電話番号がありません)」の一言で通じます。

韓国サイトの本人認証

コンサートのチケット、映画の予約、一部の免税店のクーポン。これらは韓国の番号に加えて、**外国人登録証(ARC)**を求めることがあります。旅行者(短期滞在)はARCを持たないため、番号だけ取っても認証を通せない場合があります。ここは番号の問題ではなく、在留資格の問題です。

まとめると、番号がなくて本当に困るのは「配達アプリを自分で使いたい」場合だけ。それもホテルのフロントで解決します。順番待ちは伝えれば通り、本人認証は番号があっても通らないことがあります。この構造を理解しておけば、番号に対する期待値が調整できます。


カカオトークは、日本の番号でも登録できる

ここが最も誤解されている点です。韓国で最も使われるメッセージアプリ「カカオトーク」は、日本の電話番号でも登録できます。

カカオトークの登録に必要なのは、SMSを受け取れる電話番号です。それが韓国の番号である必要はありません。日本の番号で登録し、日本で使い慣れた連絡先とそのまま繋がります。韓国の友人や取引先と連絡する場合も、カカオIDを交換すれば通話もメッセージもできます。

つまり、韓国の人と連絡を取るために韓国の番号は要らない。これが結論です。

なお、カカオトークの音声通話・ビデオ通話はデータ通信を使います。eSIMのデータがあれば、番号なしで通話できます。3日間で20分通話しても、消費は100MB程度です。音声通話のために番号付きプランを選ぶ必要はありません。

同じことがLINEにもWhatsAppにも言えます。日本の番号で登録したアカウントを、そのまま韓国で使えます。データさえあれば、連絡手段は困りません。


番号を取る3つの方法と、それぞれの条件

それでも番号が欲しい人向けに、方法を並べます。

方法 番号 費用の目安 必要なもの 期間
国際eSIM(Airalo等) なし 3.99〜9.00ドル なし データのみ
KTの外国人向けプリペイドeSIM 010あり 約1,000〜2,000円/週 パスポート 短期可
空港のプリペイドSIM 010あり 約1,500〜3,000円/週 パスポート+実名登録 短期可
キャリア直営店のプリペイド 010あり 約2,000〜4,000円/月 パスポート(長期はARC) 1か月〜

短期旅行者でも番号を取れるのは、KTの外国人向けプリペイドeSIMと、空港・店舗のプリペイドSIMです。どちらもパスポートがあれば契約できます。

注意したいのは、番号付きのeSIMはデータ専用eSIMと別契約になるという点です。番号付きのeSIMを1枚入れれば、データも通話もSMSもその1枚で賄えます。データeSIMと番号付きeSIMを2枚入れる必要はありません。

ただし、番号付きeSIMのデータ容量は小さめで、価格はデータ専用より高いのが一般的です。3日間で1GB前後のプランが多く、動画を見るには足りません。


KTのプリペイドeSIM、パスポートだけで取れるのか

韓国では2019年から、携帯電話の加入に本人確認が義務づけられています。外国人旅行者の場合、パスポートが本人確認の書類になります。

手続きの流れは次のとおりです。

  1. KTのカウンターか、対応するオンライン窓口で申し込む
  2. パスポートの顔写真ページを提示する
  3. 滞在期間と滞在先を申告する
  4. 010番号が割り当てられる
  5. eSIMのプロファイルが発行され、QRコードでインストール

ここで詰まりやすいのが3番目と、名義の扱いです。プリペイドは「前払い」であり、名義はパスポートの氏名になります。ローマ字表記の氏名がパスポートと一致していないと、後で認証に失敗することがあります。申し込みのときに、パスポートの表記どおりに書くよう店員に伝えてください。

もうひとつ、番号を取ったあとに必ずやっておきたいのがSMSの受信テストです。自分の日本の番号からSMSを送って、届くかどうかを確認します。届かない場合、APNかSMSセンターの設定が誤っています。到着日に確認しておけば、あとで慌てません。

長期滞在(90日以上)になると話が変わり、外国人登録証(ARC)が必要になります。観光の3日間とは別の手続きになるため、ここでは深入りしません。


番号を取ると、費用はいくら増えるか

金額で比べます。1ドル=150円で計算します。

選択肢 3日間の実額 番号 データ
データ専用eSIM(1GB/7日) 3.99ドル=約600円 なし 1GB
データ専用eSIM(3GB/5日) 9.00ドル=約1,350円 なし 3GB
KTプリペイドeSIM 約1,500円/週 010あり 1GB前後
空港プリペイドSIM 約2,000円/週 010あり 1〜3GB

番号を付けると、おおよそ900円から1,400円の追加になります。この差額で買えるのは「配達アプリが自分で使える権利」と「順番待ちの登録ができる権利」です。

3日間の旅行で、この2つに1,000円以上を払う価値があるか。筆者なら払いません。ホテルのフロントに頼めば済むし、順番待ちは店員に言えば通るからです。

逆に、次のような人は番号を取る価値があります。

  • 韓国に5日以上滞在し、ホテルではなく民泊に泊まる(フロントがない)
  • 出張で韓国の取引先と電話番号を交換する必要がある
  • 韓国リピーターで、配達アプリを常用したい
  • 韓国人の友人・家族を訪ねる

このいずれかに当てはまるなら、1,500円は安い投資です。


2段階認証が通らない、ARCが要る場面

番号を取っても解決しない場面があります。それが外国人登録証(ARC)を要求する認証です。

韓国の主要サイトの一部は、本人認証に「住民登録番号」または「外国人登録番号」を求めます。旅行者はどちらも持たないため、番号があっても認証を通せません。

該当するのは次のような場面です。

  • コンサート・スポーツのチケット予約(Interpark、YES24など)
  • 一部の映画館の会員価格
  • 免税店の会員割引
  • 銀行・決済アプリの登録

これらは番号を取っても解決しないため、番号取得の動機にはなりません。逆に言えば、番号を取る理由を「チケット予約のため」に置いているなら、その計画は成立しません。

旅行者が実質的に使えるのは、番号なしでも通るルートです。チケットは現地の窓口で買い、映画は当日券を買い、免税はパスポートで手続きします。この方が確実で、余計なコストもかかりません。


番号付きeSIMとデータeSIMを、1台で併用できるか

技術的には可能です。eSIMのプロファイルは複数保存でき、iPhoneなら8枚以上、Androidでも数枚を保持できます。ただし同時に使えるのは2回線まで(多くは物理SIM1枚+eSIM1枚、またはeSIM2枚)です。

実用的な組み合わせは3つです。

組み合わせ1:データeSIM+日本のSIM(音声) 最も一般的。データは韓国のeSIM、音声とSMSは日本の番号。日本の番号宛のSMSを受け取れるので、銀行のワンタイムパスワードも届きます。通話料は日本の海外ローミング料金がかかるため、必要なときだけ使います。

組み合わせ2:データeSIM+番号付きeSIM 韓国の番号でSMSを受け取りたい場合。ただし番号付きeSIMのデータ容量は小さいので、データは別のeSIMに任せる形になります。2枚で月1,500円以上のコストになり、3日間の旅行には過剰です。

組み合わせ3:番号付きeSIM1枚だけ データも通話もSMSもこれ1枚。シンプルですが、データ容量が足りなくなりやすい。長期滞在向けの構成です。

3日間の旅行なら、組み合わせ1が最適です。データは韓国のeSIM、音声は日本のSIM。この構成なら、番号付きeSIMを買う必要がありません。切り替えの手順は海外eSIMの切り替えタイミングにまとめています。


3日間の旅行で、番号は本当に要るのか

最後に、判断の手順を整理します。

  1. ホテルに泊まるか → はい:フロントで大概解決。番号不要
  2. 出前を自分で頼みたいか → いいえ:番号不要。はい:次へ
  3. 韓国の人と番号を交換するか → いいえ:番号不要。はい:次へ
  4. 5日以上滞在するか → いいえ:データeSIMで十分。はい:番号付きを検討

多くの人は1で「はい」、2で「いいえ」となり、番号不要で終わります。

番号が必要な人のために、費用をもう一度だけ。KTのプリペイドeSIMで約1,500円/週、空港のプリペイドSIMで約2,000円/週。データ専用の3.99ドル(約600円)と比べると、900〜1,400円の追加です。

この金額を、3日間の食事1回分と比べてみてください。韓国で1,000円あれば、キンパとトッポッキとマッコリが揃います。番号に払うか、食事に払うか。3日間の旅行なら、後者を選ぶ人のほうが満足度は高いと思います。

韓国全体の回線と料金は韓国eSIMの比較ガイド、容量の見積もりは韓国eSIMの3日間プラン、購入方法は韓国eSIMを買う場所で確認できます。番号付きeSIM全般の考え方はeSIMの電話番号ガイドに、プラン一覧は韓国eSIMのページにまとまっています。


SMSが届かないとき、原因は3つに分かれる

番号を取ったのに認証コードが届きません。これが番号付きeSIMで最も多い相談です。原因は3つに分かれます。

原因1:SMSセンター番号が未設定

韓国のキャリアのSIMには、SMSの送受信に使うセンター番号が設定されている必要があります。eSIMのプロファイルを入れただけでは入らないことがあり、手動で入力する必要があります。設定値は契約時に渡される書類か、キャリアのサポートページに記載されています。

原因2:端末がSMSの送信元を認識していない

デュアルSIMで、SMSの受け取りに使う回線が日本のSIMのままになっているケースです。iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→「デフォルトの音声回線」を韓国の回線に変える必要があります。ここを変えずに「届かない」と相談する例が非常に多いです。

原因3:送信側が海外番号を弾いている

韓国のサービスによっては、+82で始まる番号からの認証を想定していても、実際には韓国内の番号だけを受け付ける実装になっていることがあります。この場合は番号の問題ではなく、サービスの仕様です。対処はできません。

この3つを切り分けるには、まず日本のスマートフォンから自分の韓国番号へSMSを送るのが手っ取り早いです。届けば原因3、届かなければ原因1か2。1と2は設定で解決できます。

番号を取った当日にこのテストを済ませておくと、あとで「認証が通らない」と慌てずに済みます。到着日の夜、ホテルのWi-Fiに繋いでいる10分があれば終わる作業です。


010番号を取るか迷ったときの6つの答え

韓国eSIMで、日本の番号はそのまま使えますか

使えます。データeSIMを追加しても、日本のSIMは残ります。ただし同時に使えるデータ回線は1つなので、モバイルデータ通信を韓国のeSIMに切り替える必要があります。音声とSMSは日本のSIMが生きているため、日本の番号宛の着信もSMSも受け取れます。通話料はローミング料金がかかるので、必要なときだけ使ってください。

010番号を取ると、カカオトークのアカウントは変わりますか

変わりません。カカオトークは登録した番号に紐づきますが、番号を変更しない限りアカウントは維持されます。日本の番号で登録したアカウントをそのまま使い続けられます。韓国の番号を追加しても、カカオトークの設定を変えなければ影響はありません。

番号付きeSIMで、テザリングはできますか

できます。ただしデータ容量が小さいため、テザリングで複数台を繋ぐとすぐに尽きます。番号付きeSIMは通話とSMSが主目的で、データは補助と考えるのが正しい使い方です。データを大量に使うなら、データ専用eSIMを別途用意してください。

空港で番号付きSIMを買うと、何分かかりますか

15〜30分です。パスポートのスキャン、書類の記入、名義の登録、SMSの受信テストまで含めると、この程度かかります。到着便が重なる時間帯は列ができ、40分以上かかることもあります。深夜着の場合はカウンターが閉まっているため、翌朝まで待つことになります。

韓国の番号で、日本にかけることはできますか

できます。国際電話として、+81を付けて発信します。料金はプリペイドの残高から引かれ、1分あたり数百ウォン程度です。ただし残高が少ないと繋がらないため、通話を多用する予定なら残高を多めに入れておいてください。実際には、日本の家族との連絡はLINEやWhatsAppで足りるため、国際電話を使う場面は多くありません。

番号なしで、韓国のレストランを予約できますか

できます。電話予約が必要な店は限られており、多くの店はNaver Mapの予約機能か、直接訪問で対応します。電話予約が必要な場合は、ホテルのフロントに頼むのが最も確実です。韓国語が話せない旅行者にとっては、これが実質的な標準的な方法になっています。


本記事は2026年10月時点の情報に基づいています。プリペイド回線の条件、本人確認の運用、各社の料金は予告なく変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

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